チック症とその対応方法は?

成長期に起こりやすいチック症についてお話しましょう。

顔をしかめる、肩をあげる、まばたきをしきりにする、首を振るなどの運動性チックや、大きな声で奇声を発したり、うなり声をあげたりなどの音声チックというのもあり、急にジャンプをしたり、顔が複雑に動いたりします。これらの症状は、本人の意思に関係なく現れるもので、4歳ごろから見受けられることがあります。

以前は、親の愛情不足など、心理障害と考えられていましたが、現在ではドーパミン系神経が過活動しているなど、脳の機能障害が原因だといわれています。ただし、確定はしていません。また、チック症は、強迫性障害、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、うつ病、学習障害などを併発することもあります。

普段の生活の中では、こういった合併症に気がつくのが難しく、見落としやすいです。中にはチック症の子どもの様子について、学校の先生から、親の対応が悪いせいだと言われるケースがあるようですが、チック症は発達障害なので、親の対応は関係ありません。合併症の場合は特に早目のケアが必要です。

治療法としては、行動療法のほか、薬物療法(抗精神病薬)で対応します。チック症は一過性のものが大半で、軽症な運動チック症であれば、成長とともに良くなる場合が多いです。

音声チックが見受けられる場合は早目の対応が必要で、初期段階であれば対応できる薬もあります。もし、子どもの様子に気なることがあれば、早めに心療内科へ相談してください。

ハートクリニック院長 浅井逸郎
2009/06/22
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