クリニック便り No.028 食べてすぐ寝ると牛になる?

今年の干支は「牛」ですね。
牛にまつわることわざには「牛の涎」「牛の歩み」「牛を馬に乗り換える」などがありますが、どれも牛の鈍重なイメージが浮かびます。

どなたも一度は「食べてすぐ寝ると牛になる」という言い伝えを耳にしたことがあると思います。
これはどういう意味なのでしょう?

まず、日本人は礼儀を重んじるので、食べてすぐに横になるのは無作法だと考えるから、というのがありますね。
牛の鈍重なイメージとだらしないイメージが重なるからでしょう。

食後すぐ横になることには良い面と悪い面があります。
良い面は、特に肝臓の悪い方などは消化が進み、消化直後の栄養豊富な血液が回るので傷んだ臓器の修復に役立つ、ということです。
悪い面としては、胃酸が食道に逆流して逆流性食道炎を起こす危険があります。また、そのまま眠ってしまうと、カロリーが消費されず脂肪として蓄積されやすくなります。

食事の直後は消化のために血液が胃や腸に集まります。反対に全身に回る血液が少なくなるので、身体が動かしにくくなったり、頭がボーっとしたりします。食後眠くなるのは自然の欲求なのですね。

昼食後は15分くらい仮眠を取ったほうが午後の作業能率が上がる、とも言われています。
昨年の反省を「反芻」しつつ、たまには牛のように、ゆったりのんびりいきたいですね。

2009/01/13
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