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Updated:2008/05/08
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こころの健康アラカルトNo.351〜360

[No.341〜350] [No0351〜360] [No.361〜370]
No. タイトル DATE
No.360 「こころ」の病気は遺伝しますか? 08/05/08
No.359 引越しを終えて新しい環境で不調を感じていませんか 08/04/24
No.358 肩の荷が下りて、急に来た体調不良 08/04/24
No.357 子どもといる時期が「こころ」に影響する 08/04/24
No.356 エッ、ストレスでもニキビやじんましんが!? 08/04/17
No.355 引きこもりの子どもに悩んではませんか 08/04/17
No.354 子どもが独立して寂しさを感じていませんか 08/04/10
No.353 潔癖症で、電車やバスのつり革に触れない 08/04/10
No.352 うちの子よりも世の中の子 08/04/04
No.351 簡単なことなのに、どうしたらいいか決められない 08/04/03

No.360 「こころ」の病気は遺伝しますか?

 「母がうつ病を患った経験があり、私も時々ひどく落ち込むことがあります。私の子どもに『こころ』の病気が遺伝しないか心配です。」こんな相談を受けました。

 親が「こころ」の病気に患ったことのある場合、子どもも病気に罹りやすいという傾向は確かにあります。しかし、それは遺伝的な因子だけでなく、親が子どもに与える環境も影響しているのです。

 環境というのは、ものの考え方や感じ方の癖と捉えてよく、これを上手にコントロールすることで罹患リスクはかなり低減できます。まずは親であるご自分が、厳しい道徳観に縛られすぎていたり責任感が強すぎる等の傾向にあれば、「こころ」の病気に陥っていないか専門医に相談して、場合によっては治療を受けることも必要です。その上でお子さんにご自身と同じような考え方の傾向がないか気をつけてあげて下さい。そして朝起きられない、体がだるそうだ等の症状が出れば、すぐに治療を受けさせてあげることです。そこさえ気をつければ過度に心配する必要はありませんよ。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 08/05/08
No.359 引越しを終えて新しい環境で不調を感じていませんか

 春は移動の季節。新築をしたり、ご主人の転職で新しい土地に移り住んだ人も多いでしょう。しかし引越しの後気分が弾まなかったり、憂うつ、だるいなどの症状が続くことがあります。引越し疲れと思われがちですが、転居や進学などで環境が著しく変わると、心の病気になってしまうことがあります。

 新たな友だちとのお付き合いや、公園デビューなど新しい人間関係を築くことで心に負担が掛かり、うつ病を発症したり、住み慣れた土地を離れたことで不安障害を発症する場合があります。また、もともと不安障害があると、人に会うことにドキドキ感や苦痛を感じ、外出がおっくうになったり子どもの進級の準備が手に付かなくなることがあります。

 事前に名義変更を済ませたり、家族みんなで片付けに協力するなど、引越しに関わる負担を分散することが必要でしょう。また、おしゃれなカフェやデパートがどこにあるかなど地域の情報を仕入れておき、自分を楽しませてあげる準備や、近くに予め相談できる人を見つけておくのもよいでしょう。

 新しい土地で楽しい毎日を過ごすためにも、不調を感じたら早めに専門科への相談をお勧めします。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 08/04/24
No.358 肩の荷が下りて、急に来た体調不良

「子どもが全て独立し、ホッとした矢先に体調が悪くなりました。疲れかと思い極力眠ろうとしましたが寝覚めがすっきりしません。」 こんな相談を受けました。

 ふと気がつけばポツンと一人、取り残されたようでなんだか無性に寂しい・・・。 新生活がスタートした今、こんな気持ちをもてあましていらっしゃる方も少なくないかもしれません。中には寂しさが講じて体がだるい、めまいがする、眠れないといった症状を抱えていらっしゃるかもしれません。時が経つに連れて元気を取り戻すようなら心配ありませんが、こんな症状が2〜3ヶ月も続くようなら、軽いうつ病や不安障害を疑う必要があります。

 「空の巣症候群」ととも呼ばれるこの「こころ」の不調は、世話焼きで面倒見が良い「良いお母さん」タイプの方に多いようです。空の巣症候群の予防には、ペットを飼う、植物を育てるなど、「世話を焼く」ことに類する行為を生活に取り入れることが有効。ただそれでも調子が戻らないようなら、我慢しないで専門医に相談して下さいね。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 08/04/24
No.357 子どもといる時期が「こころ」に影響する

 「小さな子どもがいても経済上の理由などで夫婦共働きが多くなっています。小さい頃から親と接する時間が少ないと『こころ』の病になる可能性が高くなるのでしょうか?」 こんな質問を受けました。

 共働きのため、昼間は子どもを保育園に預けていたかからと言って、その後の人格形成に影響があるということはあまりないと考えて良いと思います。

 しかし、幼少期から完全に親から切り離されると、自閉症や広汎性発達障害などの障害にさいなまれる方の割合が若干増えることは分かっていいます。

 第二次世界大戦の頃、ドイツでは優秀な子どもたちを自宅から切り離し教育施設などで育てるということが行われました。その結果、広汎性発達障害のような自閉症圏の子どもが多くなる傾向があることを疑われたこともあります。

 このように極端な形で両親と切り離されると障害が起きる場合も考えられますが、一般的に共働きと言っても、夜には両親が揃っていますし、休日になれば家族で過ごす時間があるので、大きな問題が生じることは考えにくいと言えます。

 それよりも女性の家事負担が非常に多くのしかかることで問題が深刻なケースを生じる場合があります。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 08/04/24
No.356 エッ、ストレスでもニキビやじんましんが!?

 「最近、急にじんましんが現れるようになりました。衣替えで着るものが変わったせいかと思いましたが、気をつけてもたびたび出てきます。心理的なものでしょうか。」 こんな相談を受けました。

 疲れすぎたり、気を使いすぎたりした後に急に吹き出物ができる、そんな経験はありませんか? そうです、ニキビやじんましんは典型的なストレス関連疾患。衣服のせいばかりではないのですね。

 そこで改善に向けての方法はというと、原因となるストレスに気づき対処することが一番。ストレス発散は大切な習慣なのです。ストレスに気づかない、気にしないというのは考えもの。放っておくと心身症といわれる症状を引き起こす恐れもあります。

 更に気をつけなくてはならなのが、隠れた「こころ」の病気そのものがストレス源になっている場合。ニキビやじんましんができて、しかも息苦しい、動悸がする、下痢や便秘を繰り返す、眠れない、めまいがするなどの症状を伴えばそのケースが疑われます。そんな時は自家判断せず、専門医へ相談してみて下さいね。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 08/04/17
No.355 引きこもりの子どもに悩んではませんか

 「子どもが働かず家でごろごろしていて、仕事も長続きしない、いったいどうしたらよいのかしら」という悩みを抱えてはいませんか。コンビニに行って立ち読みをしたり、たまに中学時代の友だちと会ったりして、全く自分の部屋から出ず、誰とも接触を持たない訳ではない場合でも引きこもりと呼ばれます。要因はさまざまで、うつ病やつけられている、悪口が聞こえると思い外出できない統合失調症、家から離れると気分が悪くなる全般性不安障害など、心の病気が原因の場合もあります。

 社会に出られないことで本人が苦悩していても、周りの非難や叱責により自信をなくし、さらに引きこもってしまうことが多いようです。本人が話をしてくれるのは引きこもりの初期なので、その間に本人の話をきちんと聞いて理解することが必要です。そこで原因が見当たらなかったり、本人も家族も理由が分からない場合は心の病気の可能性が大きいようです。

 また、引きこもりの長期化で昼夜の逆転や睡眠時間がバラバラになり、心の病気を発症することもあるので、子どもの変化に気付いたら早めに専門科に相談してください。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 08/04/17
No.354 子どもが独立して寂しさを感じていませんか

 春になって、一生懸命育て上げた子どもが入学や社会人になり家から独立をした家庭も多いでしょう。こんな時期は忙しかった子育てや家事から解放されほっとした反面、言い表せない寂しさを感じてしまう人が多いようです。あれもこれもしたいと考えていたのに実際は何もする気が起きず、寂しさを感じ落ち込んでしまうのは仕方がないことですね。

 しかし健康だと徐々にさびしさが減るのですが、何をしても味気ない、むなしいという状態が1、2ヶ月と続き、さらに食欲がない、朝早く目覚めてしまう、眠れない、頭痛や肩こりなどの症状が現れたら、うつ病などの心の病気の可能性があります。

 世話を焼いてあげたいという気持ちが強く、それで充実感を感じる人がこの「空の巣症候群」になりやすいようです。やはり急に喪失感を味わわないためにも、家を出た息子の様子を見に行く約束をして会う機会を作っておくなど事前に準備をしたり、ペットを飼う、家庭菜園を始めるなど、世話をやく対象を見つけることもよいでしょう。

 心の病気を放置すると、こじらせたり改善しにくくなるので、不調を感じたら早めに専門科の受診をお勧めします。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 08/04/10
No.353 潔癖症で、電車やバスのつり革に触れない

 「潔癖すぎるのかもしれませんが、電車のつり革に触ったり、公衆トイレの便座に座ったりすることに抵抗があります。診てもらった方がいいのでしょうか。」 こんな相談を受けました。

 つり革や便座が不潔に思えて、使うのに何となく抵抗があるというケースは少なくありません。他にも、トイレのドアノブや洗面所が使えなかったり、ひどくなると床に落ちたものは拾うことができないという場合もあります。このような不潔さへの恐怖感は、強迫性障害という「こころ」の病気の一つと考えられます。不潔恐怖の他にも、例えば何度も何度も手を洗わなくては気がすまない手洗い強迫や、何度もガスの元栓を確認する、鍵をかけたかどうか不安で何度も確かめに戻る、などの確認強迫等があります。

 では、治療が必要なのはどの程度かということになりますが、ご自分で「このままでは辛いな」とお感じになったときには積極的に専門医へご相談されることをお勧めします。薬と認知行動療法でほぼ75%の方が改善に向かいます。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 08/04/10
No.352 うちの子よりも世の中の子

 正社員でなくフリーターなどをしている若者が目立つようになり、将来を心配している親御さんも多いようですが、自分の息子の心配をしていながら、お父さんは会社では「フリーターなんかしていた奴は採用しない」と言い、お母さんは「娘の結婚相手は一流会社の正社員でなくては」と言います。

 正社員でないのは本人の責任でしょうか。少子化と企業の採用手控えで労働人口が減り、若い人は深夜に及ぶような過酷な労働を強いられています。一度退職してしまうと、もう希望職種への再就職は難しい。派遣やフリーターをやっているのは、そんな社会で生きる知恵かもしれません。大人世代が目先の利益に振り回されず、若い人がみな希望を持てるようなビジョンを示してあげれば、世の中が変わってくると思いますよ。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 08/04/04
No.351 簡単なことなのに、どうしたらいいか決められない

 「最近、晩ご飯のメニューに迷う事が多くなったのをきっかけに、日常の何でもない事が決められなくなってしまいました。無理に決めようとすると、なんだかとても苦しいのです。」 こんな相談を受けました。

 日常生活の簡単な事が決められなくなってしまった・・・こんなお悩みのご相談が、実は少なくないのです。例えば、冷蔵庫の食材を眺めてもメニューが何一つ浮かんでこないといった判断力の低下や、消費期限切れなのに捨てられないといった優柔不断さの原因としては、うつ病や強迫性障害、全般性不安障害といった「こころ」の病気が疑われます。このような場合は差し当たり無理をせず、機械的な対応を心掛けてみて下さい。機械的というのは例えばメニューを考えようとはせず、レトルトや冷凍食品のような半完成品を使う、賞味期限の古いものを取り合えず片付けていくというような対処の方法です。もちろんこの間に専門医の治療を受ける事が大切です。治療と共に機械的な対処を心掛ける事で改善の確率はぐんと上がりますよ。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 08/04/03
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