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こころのはなし

No.811〜820

No. タイトル No. タイトル
No.819 子どもを持つ気になれない No.820 年末年始のイベント楽しめない
No.817 生理的に合わない人 No.818 地震酔いが長引いていませんか?
No.815 出勤前にお漏らし No.816 自分で自分を傷つけてしまう・・・
No.813 ネットに依存していませんか No.814 寝ても仕事の夢ばかり・・・
No.811 40代〜50代主婦の「空の巣症候群」 No.812 子どもの反抗期に困惑

 

820 年末年始のイベント楽しめない

「クリスマスやお正月など、街は年末年始のイベントで盛り上がっていますが、そのような状況を楽しむことができません。日々の生活が忙しい訳でもないのに蚊帳の外という感じです。」こんな質問が。

このようなケースは多く見受けられます。心の病気に関係なく、単身者でパートナーや友達がいない人にとって、年末年始という季節はつらいものです。

心の病気との関連性で言うと、例えばアルコール依存症であれば、ますますお酒に頼ってしまうことも考えられます。うつ病や躁うつ病、また不安障害を患っていれば、外出もままならない場合もあります。

この時期は実際に症状の悪化するケースが多く見受けられます。世間が賑やかで楽しそうなのに「なぜ私だけ」と思いつめていくことで、症状が重くなってしまうと考えられます。このような場合に重要になるのが、家族や友人など、支える側の存在です。

注意しなければならないのは、家族や友人、パートナーなどがいるにもかかわらず、質問のような世間の盛り上がりから、「蚊帳の外」だと感じるケースです。うつ病や適応障害などの可能性が疑われます。

さらに、眠れない、疲れやすい、目まい、ひどい肩こりなどの身体的な症状をともなっていれば黄色信号、専門医に相談されることをお勧めします 。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 11/12/24

819 子どもを持つ気になれない

「20代後半の既婚女性です。夫が子どもを欲しがるのですが、どうしても私がその気になれません。」こんな相談がありました。

20代後半と言っても幅が広く、一概にはいえませんが、子どもについては、夫婦間で人生設計をしっかり話し合っておくべき内容です。 子どもを授かることによって、生活環境が大きく変わることが嫌だという考えもあります。また25、26歳であれば、まだ二人の生活を楽しみたいと考えることも良くあることでしょう。

しかし、30歳近くになり、子どもがいた方が良いと思っていながらも、その気になれないようであれば、少し注意が必要です。 背景に心の病気がある場合には、軽いうつ病や不安障害などが考えられます。うつ病では、倦怠感や前向きになれない、生活環境の変化に不安を覚えるなどの特徴があり、不眠やひどい疲労感などの身体的症状も見られます。また、疲れやすいなどの症状があれば、不安障害の可能性もあります。いずれにしても、身体的な症状が見られるようであれば、専門医に相談することをお勧めします。

一般的に、出産適齢期は20代後半と言われます。人によって価値観は様々ですが、30歳近くになると、子どもについても真剣に考えるようになるケースが多いようです。そこで、先送りするようであれば、その背景として、心の病気の可能性も否定できません。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 11/12/17

818 地震酔いが長引いていませんか?

地震ではないのに揺れを感じる「地震酔い」。巨大地震から数カ月たち減っていますが、余震が続いたこともあり今も苦しむ方がおられます。

主な症状はめまい。周囲がグルグル回る「回転性めまい」は耳の三半規管の異常による場合が多く、三半規管の血流改善薬が効く可能性があるので、まずは耳鼻科受診を。

また、地面がフワフワしたり体がグラつく感じがする「浮動性目まい」の原因は自律神経の不調。実際に体が左右や前後に揺れているのに、本人が気付かないことも。鏡の前でよく自分を観察し、揺れを自覚するのが大切。階段や段差で転ばないよう注意しましょう。

動悸・食欲減退・不眠などが表れたら子心の病気を発症しているかもしれないので、精神科の受診をお勧めします。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 11/12/12

817 生理的に合わない人

「学校や職場、近所などで生理的に合わない人がいます。しかし、付き合っていかなければなりません。どうすれば良いのでしょうか。」こんな質問がありました。

この質問のケースは、よくあることです。対応として2つの方法があります。

一つは、相手のどこがどのように自分と合わないのか見つけ出し、相手と合わせる工夫をすることです。これは積極的な対応です。

もう一つは、最初から積極的な関わりを極力避けるという方法。自分と合う人を中心に付き合うのです。 前者の場合、積極的に取り組んだ末にくたびれて、後者の方法を取るケースが多数見られます。また、質問者がうつ病・不安障害を患っているのであれば、合わない人と積極的に関わろうとすることはとても辛いものです。 積極的に関わろうとする方法は、相手の新たな長所発見やコミュニケーションの深化につながる可能性もありますが、「長所を発見しなければ」などと考え、とても強いストレスを感じるものです。

気遣いがよく、サービス精神旺盛なタイプの人は、自分のスタイルに固執してしまうので、合わない人と付き合う場合、不安障害やそううつ病になるケースが見受けられます。 相手のコミュニケーションのパターンをよく見て、それに合わせることが心の病気にならないために予防策になります。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 11/12/10

816 自分で自分を傷つけてしまう・・・

リストカットなどの自傷行為の裏には、さまざまな心の病が関係しています。

どのような心の病が考えられるかというと、発達障害や統合失調症、うつ病などです。特に境界性パーソナリティ障害の人が自傷行為をするケースが多く見られます。

原因は、過度のストレスや不安を自分を、傷つけることで解消しようとします。ドーパミン値が上がることで日常の不快な感情が消えたような気持ちや、興奮状態になるために痛みを感じなくなる場合が多いです。そして、自分の身を守るための代替手段として“依存”してしまうこともあります。

治療方法は、初期の場合、リストカットの「切りたい」と思う数秒の欲求を我慢できれば衝動が収まることも。常習化してしまうと、投薬と合わせてカウンセリングで心の内にある葛藤を口に出すことで原因を解消したり、認知行動療法で受け止め方や感じ方を改めさせていら立ちなどが生じにくくなるように指導します。患者は10代の女性に多く見られ、発症した場合は40代半ばくらいまで継続的な治療が必要になります。

大切なのは、周囲が早く気付いてあげること。気になる場合は専門医に相談してください。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 11/12/10

815 出勤前にお漏らし

「お漏らしをしてしまい、会社に遅れてしまうことがあります。会社に行きたくないという気持ちが影響しているのでしょうか。」こんな質問が。

心の病気との関連性はとても低いと考えられます。これまでも質問のようなケースはほとんどありません。

尿失禁の場合、大人においては泌尿器科へ相談することをお勧めします。男性であれば前立腺肥大なども考えられることです。

心の病気が影響しているケースとしては、アルコール依存症や統合失調症、重いうつ病、精神遅滞が考えられます。 アルコール依存症の場合は、飲みすぎて深い眠りとなり、失禁するケースが考えられます。統合失調症であれば、日常生活の活動能力が低下し、トイレに行くことさえ面倒になる、または気にならなくなって、失禁してしまうことが考えられます。

重いうつ病だと、トイレに行くために起きるのが辛く、そのまま排泄してしまうことが想定できます。しかし、これはごく稀なケースです。また精神遅滞においても、可能性として否定できません。

しかしながら、最初に述べたとおり質問のケースでは、心の病気との因果関係は非常に低いと思われます。例えば、水分摂取のパターンが影響したり、また泌尿器系の病気を疑うべきで、まずは、その専門医に相談することをお勧めします。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 11/12/03

814 寝ても仕事の夢ばかり・・・

一日の終わり、休息のひと時と言えば睡眠ですが・・・。「仕事の夢ばかり見るようであれば、睡眠障害の可能性も考えられます。

では、なぜ仕事の夢を見てしまうのでしょうか。 一日中仕事で作業したり見聞きした情報は、寝ている間に“復習”して夢の中で“処理”されているとされ、そのとき見るのが夢と考えられています。通常、眠りが深い場合は夢に気付かなかったり、見ても目覚めた時には忘れています。しかし熟眠障害で眠りが浅いと人は、処理の過程を夢として認識してしまい、目覚めても覚えていることがあります。また一般に、女性は男性より眠りが浅いといわれています。

仕事の夢を見る場合、たまに夢に出てくるのであれば問題ありませんが、3日以上続くようであれば、オーバーワークや過労が要因となっていることも考えられます。多忙な仕事環境を緩和したり、睡眠環境の改善をはかってみましょう。投薬で眠りを深くすることも有効です。それでも回復せずに眼精疲労や気分の落ち込み、イライラ、集中力の低下などの症状がみられる場合は、ほかの心の病が隠れているかもしれません。

気になる症状は放置せずに専門医に相談してください。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 11/12/03

813 ネットに依存していませんか

「ネット依存」についてお話ししましょう。

「ツイッターやフェイスブックが常に気になる」「もらったコメントにすぐ返信しないと・・・」など、現代ならではの感覚に陥る人もいるのでは。

社交的で不安が強い人ほど、ネットで他者とつながりを持つことに安心して依存する傾向に。仕事や家事、学校などの日常生活に支障が出る場合は心の病の可能性も考えられます。

生活の中での位置づけや取捨選択することが大切。大人は自分で優先順位を決められても、お子さんの裁量では難しい場合は親が管理することも必要になります。

気になる場合は自分で判断せずに専門医に相談しましょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 11/11/26

812 子どもの反抗期に困惑

「中学2年生の息子を持つ親です。外では良い子なのですが、家では半年以上も荒れて困っています。」こんな相談がありました。

思春期の男の子なので、あまり心配する必要はないと思います。

この年頃の男性は、親に頼っているのに攻撃をしてしまうものです。男性ホルモンの分泌が急激に行われることがあるため、ピリピリ、イライラしており、親だけでなく誰であれ、会話がスムーズに出来ないことが見受けられます。

口論の末、扉を強く閉め自分の部屋に引きこもるという状態であれば、まずは大丈夫と考えられます。安全な場所に逃げているのです。この場合親は、そっとしておくことが大切。そして落ち着いた時に話し合う。 タイミングが重要です。 心の病気との関連性で言えば、見分けるポイントの一つとして、親に手を上げるかどうかがあります。

自分の部屋などに逃げ込まずに暴力を振るう場合は、背後に発達障害などが隠れているケースもあります。その他にも、適応障害、うつ病、中学2年生の男子が発症のピークである統合失調症、また女の子に多い境界性パーソナリティ障害なども疑われます。

子どもを追い詰めることはご法度です。そうすると暴力的な反撃となる可能性があり、病気でもないのに病気と疑われたり、またそこから病気になってしまうケースもあります。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 11/11/26

811 40代〜50代主婦の「空の巣症候群」

最近、心にぽっかり穴が空いたような無気力感はありませんか。主に40代〜50代の女性(主婦)に見られる「空(から)の巣症候群」についてお話ししましょう。

空の巣症候群とは、子どもが成長し、就職や結婚などで家を巣立っていったことで、関心を向ける対象を急に失い、むなしさ、寂しさなどの喪失感が生まれます。これを契機に気分が落ち込みやすくなる状態を「空の巣症候群」といいます。

子育て以外にも、介護が終わった後、生活ががらりと変わることで同じような状態になることがあります。

どのような症状が表れるかというと、自分が家族から必要とされていないという“見捨てられ不安”が強くなります。家事などの意欲も低下し、周りに興味が持てなくなります。また、この時期更年期障害に重なることも多く、症状が進行すると、不安障害やうつ病を発症する場合もあります。逃避行動として、アルコール依存症などの心配も。

どのようなことを心がければよいかというと、子どもとのコミュニケーションを急に絶たずに、しばらくは交流を続けたり、同じ境遇の友人との関係を作っておくことも有効です。それでも改善しない場合は、専門医に相談し、適切な治療を受けましょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 11/11/19

 

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